冷蔵庫に炭酸水が余っていませんか?
買ったはいいけれど、全部飲み切れないまま残ってしまうこと、ありますよね。
そんな時は、キッチンやバスルームの汚れ落としに使ってみましょう。
実は、普段飲んでいる「炭酸水」がこれらの汚れに効果的なのです。
なぜなら、炭酸水の弱酸性の性質と二酸化炭素の泡が汚れを浮かせてくれるため、アルカリ性の汚れや油汚れ落としやすいから。
このことを知っておくだけで、炭酸水が余ってしまっても、掃除に活用すれば家計のムダも省けます。
なおかつ、洗剤も使わないため、環境にも優しい選択に。
もし余ったしまった炭酸水があるのなら、お家の掃除に役立ててみましょう。
炭酸水が掃除に役立つ2つの理由
炭酸水とは、二酸化炭素が溶け込んだ飲料で、弱酸性の性質を持つ水です。
掃除に役立つポイントはこの2つ。
- 炭酸の泡が汚れを浮かせる
- 弱酸性がアルカリ性の汚れを中和する
1.汚れを浮かす炭酸水の泡
炭酸水に含まれる二酸化炭素。
シュワシュワと湧き上がる泡が物理的に汚れを浮かせるため、油汚れや焦げ付きを落としやすくなります。
実際に炭酸水でフライパンを掃除してみました
ハンバーグを焼いた後の焦げ付いたフライパン。
そのフライパンへ炭酸水をたっぷりと注ぎます。
注いだ瞬間から、シュワシュワと泡立つ炭酸水。
約20分ほど放置すれば、炭酸の泡のおかげで焦げ付きが浮いてきます。
お風呂に入る前にフライパンに炭酸水を入れておけば、ちょうどいい時間です。
あとはキッチンペーパーで軽く拭くだけで、焦げつきが簡単に取れました!
最後に少量の洗剤で仕上げればピカピカ。
この方法であれば、洗剤や水道水の節約にもなります。
2.汚れに効く弱酸性
炭酸水は弱酸性のため、アルカリ性の汚れと中和することで、落としやすくなります。
- 蛇口やシャワーヘッドや鏡などにできる白い水垢
- 浴室や洗面所の周りに残る石鹸カス
- トイレ内にできる黄ばみや固まった汚れ
- 電気ポットやケトルの内部に残る白い汚れ
- コーヒーメーカーややかんの汚れ
実際に炭酸水の酸性の強さを測ってみました
炭酸水の掃除効果を分かりやすくするために、水道水と比べてみました。
pH試験紙で測ってみると、
水道水は中性のpH7を示します。
対して炭酸水は、
水道水よりもやや酸性のpH6という結果に。
水道水よりもやや酸性が強い分、炭酸水の方がアルカリ性の汚れをより落としやすいと言えます。
スプレーノズルを利用すれば、炭酸水を鏡や蛇口などの水垢や曇りの汚れに直接吹きかけることができるので、便利です。
炭酸水を掃除に使うときの注意点
掃除に使用する炭酸水は、香料や甘味料が含まれていないプレーンタイプの炭酸水を選びましょう。
また、掃除後はしっかりと乾拭きすることで、残留物が残らないようにすることも大切です。
炭酸水を掃除に使うメリット・デメリット
炭酸水を使う掃除は、エコや安全性を重視する家庭に適しているものの、炭酸水が向かない汚れもあります。
メリット | デメリット |
---|---|
飲料なので安全で無害 プレーンタイプなら香りが残らない | 弱酸性なので洗浄力が弱い 手垢やカビなどの酸性の汚れには効果が低い |
メリット
安全で無害
もともと飲み物である炭酸水であるため、掃除に使っても人体には無害。
食品に触れる場所の掃除にも安心して使用できます。
小さいお子さまやペットがいるご家庭にも最適です。
香りが残らない
香料が入っていないプレーンな炭酸水を使えば、クリーナや洗剤にあるような化学的な匂いが掃除後も残りません。
デメリット
洗浄力が弱い
水道水よりもやや酸性程度の炭酸水であるため、洗剤と比べれば洗浄力は劣ります。
頑固な汚れには何度も繰り返し掃除するなど、一定の時間と手間を要すため、洗剤を使った場合と比べ、即効性は低いです。
酸性汚れには効果が低い
炭酸水は弱酸性のため、酸性の汚れには向いていません。
手垢やカビなどの酸性の汚れには、アルカリ性のクリーナーを使用しましょう。
まとめ
炭酸水は飲むだけでなく、掃除にも役立つ一面があります。
弱酸性がアルカリ性の汚れを中和したり、泡の力が汚れを浮かせたりと、炭酸水は掃除に向いた性質を持っているためです。
炭酸水を掃除に活用する場合、酸性の汚れには効果が薄かったり、頑固な汚れを落とすには時間がかかるデメリットがあります。
その一方で、余ってしまった炭酸水を無駄なく活用できたり、洗剤に頼らず人体や環境に優しく掃除できるのは、大きなメリットです。
炭酸水の掃除効果を最大限に活かすためには、プレーンタイプの炭酸水を使用するのがポイント。
炭酸水が余るのが心配?もう大丈夫!
炭酸水をたくさん買っても、飲むだけでなく掃除にも使えるので、無駄にはなりません。
単品買いよりもお得に箱買いして、キッチンやバスルームなど、家中のいろんな場所をきれいにしてみましょう。
以上、この記事が参考になれば、うれしいです。